FLATRON L1950Tの修理


注意
ここで紹介している方法を試す場合は自己責任でお願いします
ふたを開けた時点でメーカーの補償は受けられなくなります
最悪の場合、「感電死」「爆発」「火災」など、命の危険があります



メインで使用している19インチの液晶ディスプレイ「L1950T」が突然映像を写さなくなった。

症状としては・・・


1 電源のLEDはグリーン、つまり映像を正常にPCから受信しているのに画面は真っ暗。

2 電源をOFF・ONすると一瞬だけ正常に映像が表示されてすぐに真っ暗になる。


液晶ディスプレイは内部に高圧を使用しているのでその回路が一番壊れやすいという。
ただそこが壊れていたら自力での修理は困難で、回路全体を交換するしかない。
とりあえず開けてみて中をのぞいてみることにした。

ちなみに、このディスプレイは簡単に開けられるようには設計されておらず、
「組み立ては簡単だが分解は面倒」という構造になっている。

あけ方は、モニタ下部にある細長い穴にマイナスドライバーをつっこんでこじ開ける感じで、プラスチックのカバーを無傷であけるのは困難である。(LG電子には綺麗に開けるための器具はあるのだろうが・・・)

液晶パネルは金属のフレームで囲われているのでよほど無茶をしなければここで液晶に傷をつけたりはしないと思うが、
ガラクタになってもかまわないという人以外は開けないほうがよい。(メーカーの保証もなくなるので)

一昔前の液晶よりは相当丈夫になってはいると思うが、開けるときはくれぐれもご注意を・・・


FLATRON L1950Tの内部
信号を処理する部分と思われる


FLATRON L1950Tの電源回路
これが電源の回路と思われる
電源の回路にある電解コンデンサ(写真右上部分)のひとつが膨らんでいるのを発見。


膨らんでいる電解コンデンサ拡大写真


6個ある電解コンデンサのうち、真ん中のひとつが膨らんでいた。
そして、このコンデンサだけ耐圧が25Vでほかのは16Vになっていた。
この部分にだけほかの部分よりも高い負荷がかかっていると思われる。

手元に同じ容量・耐圧の電解コンデンサがなかったので、ジャンクのPS2の電源部分から150V680μFの電解コンデンサを引っこ抜いて移植してみた。
(写真は撮り忘れた)

結果、見事に復活、この文章もその液晶ディスプレイを使って書いている。


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